研成義塾

明治三十一年(１８９８年）相馬愛蔵、相馬安兵衛、臼井喜代らの協力援助を受けて、私塾「研成義塾」を設立。　当時の因襲にとらわれた農村にあって小学校を終えた子女に、研成の精神をいかした「自由と独立」を基にした家庭的な教育を施しました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　教師は井口一人で英語・数学・漢文や彼の信仰するキリスト教聖書などを教えた。研成義塾の目的は「よき人」になることにあり、黙々と農村の青年の教育に励み、昭和七年（１９３２年）まで、明治・大正・昭和と三十四年間に、７００余名の教え子を世に送り出しました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『研成義塾設立趣意書』　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一、吾塾は家庭的ならんことを期す　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二、吾塾は感化を永遠に期す　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三、吾塾は天賦の特性を発達せしめんことを期す　　　　　　　　　　　　　　　四、吾塾は宗派の如何に干渉せず　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　五、吾塾は新旧思想の調和を期す　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　六、吾塾は社会との連絡に注意す